演劇マンガ「マチネとソワレ」の魅力 実写化期待の新作をネタバレ無しでレビュー

「マチネとソワレ」


作者 大須賀めぐみ 掲載誌 ゲッサン(小学館)連載中

こんな人におススメ

年齢:10代後半以上 性別:女性

ジャンル:演劇、シリアス、ファンタジー

マンガ系統:ガラスの仮面

2017年3月10日に第1巻が発売され、今後大注目のマンガ

「魔王JR」「Waltz」「VANILLA FICTION」の大須賀めぐみ先生の最新作です。

演劇を舞台とした作品ですが、このマンガはヒットの可能性を秘めています。

本日はこちらの作品について。

ネタバレは無しで紹介したいと思います。



知ったか3ポイント

  • 主人公は、駆け出し役者の三ツ矢誠
  • どんなに成果を出しても、「2号」と呼ばれる誠。彼には死んだ天才の兄、御幸がいた。
  • 誠は御幸を超える役者になれるのか。

マチネとソワレってなに?

タイトルの「マチネ」と「ソワレ」というのは、演劇用語のようです。

フランス語で「マチネ」は朝、午前のこと。

「ソワレ」は夕方、日が暮れた後の時間のことをいうそうです。

転じて、昼公演のことを「マチネ」、夜公演のことを「ソワレ」というそうです。

演劇界では、この「マチネ」と「ソワレ」ですが、同じ演劇でも、お客さんの反応が全然違うそうです。

結論から言えば、「マチネ」つまり、昼公演の方がお客さんの反応がいいそうです。

なぜ、そんなことが起きるかというと、人間が朝起きて夜寝るという生活を通常しますが、疲れている夜に見るものよりも、元気な昼に見るほうがリアクションがとりやすいそうなんですよね。

本作は、誠と御幸の二人の俳優にスポットが当たっています。

いち早く俳優として評価を浴びた御幸。

御幸の死後、自身も努力して舞台に上がっている誠。

この二人の対比で作者は「マチネ」と「ソワレ」を表現しているのかもしれません。

言うならば、御幸は「マチネ」

誠は「ソワレ」

「ソワレ」であるはずの誠が、「マチネ」よりの評価を得ることは可能なのか。

御幸が先に生まれて役者を先に始めたからこと、御幸の方が評価されているのではないか。

そんなところにこの物語の主題があるように思えます。



実写化などのメディアミックス上等

この作品は、演劇が主題のマンガです。

昨今、マンガを原作として実写映画などがあります。

私は実写映画化自体はあんまりしてほしくないものも多いのが本音です。

しかし、成功作が多いのも事実ですから、要は原作次第なのかなと。

つまり、実写に馴染むのかどうかってこと。

この作品は結論として、実写に合うと思います。

そうなると誰だ演じるのかなとか妄想します。

例えば、藤原竜也さんとか、神木隆之介さんとか。

佐藤健さんとか、窪田正孝さんとか。

だれが誠で御幸かはさておき、妄想は捗ります。

松田龍平、松田翔太さん兄弟はあり得ないでしょうが、仮にあったらすごいですよね。

当然アニメ化なんてのもあるでしょうけど、実写映画の方が早めのような気がします。

もちろん原作のこれからの人気次第でしょうがね。

女性の方は、お気に入りの俳優さんに脳内変換して読んで見るといいかもしれません。

これからが期待の注目マンガ

まだ連載したてですし、物語もようやく動きが出てきたくらいです。

今、評価をどうこうする段階ではないでしょうが、大ヒットする条件はそろっている気はします。

連載経験も豊富な作者さんですし、悪い意味での裏切りはないはずです。

これから流行りそうなマンガをお探しの方は是非お手に取ってみて下さい。


マチネとソワレ 1 (ゲッサン少年サンデーコミックス)

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