10巻完結「寄生獣」が伝説の漫画と呼ばれる理由。ネタバレ無しで感想

「寄生獣」


作者 岩明均 掲載誌 月刊アフタヌーン(アフタヌーンKC)全10巻完結

こんな人におススメ

年齢:10代以上 性別:男女共に

ジャンル:SF,ファンタジー、シリアス、グロ

マンガ系統:東京喰種、亜人

連載終了から20年近くたってからアニメ化実写映画化されるなど、今も傑作として語り続かれる本作。

1番面白いマンガは何か?という話題には必ずこの作品の名前が挙がります。

今回は寄生獣についてネタバレ無しで感想を。

知ったか3ポイント

  • 耳から体内に侵入し、人間を食べる寄生生物にする「パラサイト」が地球にやってきた。
  • 平凡な高校生の新一だったが、耳から入ろうとするパラサイトを右手で防いだが、右手から侵入を許してしまう。
  • 腕の付け根を抑えたことにより、脳への侵入を防いだが、右手がパラサイト化してしまい、独立した意思をもったミギーとなってしまった。




キングオブ漫画

一番面白いマンガってなんでしょう。ドラゴンボール?ワンピース?スラムダンク?

もちろん、売り上げとか、知名度などの面でいえばそれは間違いではないと思いますし、実際そうだと思います。

でも、不思議とこういったアンケートを取ると必ず上位に来るのは寄生獣という漫画なんですよね。

ドラゴンボールとかは当たり前すぎて名前を挙げないだけかもしれませんが、そもそも週刊少年ジャンプというモンスター雑誌のトップの漫画と名前を並べてあげられるだけでもすごいことだと思います。

連載終了後も根強いファンの声はやまず、連載後20年近くたってアニメ化映画化されるいう快挙に繋がりました。

両方私も見ましたが、原作リスペクトの素晴らしい仕上がりになっていると思います。

アニメは、キャラの顔が原作と少し違うので最初戸惑いましたが、見続けていると違和感なく見ることができました。

実写化の方は、主演の染谷将太さんがまさに新一で、世界観そのままの素晴らしい出来だったと思います。

何故面白いのか

絵は正直今っぽくないです。20年以上の前の漫画だから、当然今っぽくないのは当然ですけど、20年前当時から今っぽくない絵柄でした。

しかし、だからこそ時代を選ばないのかもしれません。

またストーリーですが、寄生生物VS人間という割とありふれたものですが

地球環境に対する哲学的なテーマが主軸にあり、単なるマンガを超えて、考えさせられる部分があります。

9巻の中に凝縮されたストーリーが名作たる所以かもしれません。



ミギーというキャラクター

新一の脳に寄生をし損ねて、右手にしか規制できなかったパラサイト。

宿主である新一が死んでしまうと、自分も死んでしまうということから、他のパラサイトと戦うことになりますが、なんかかわいいんです。

新一が寝ている間に文献を読み漁り知識を蓄える賢者な側面があり、また、自らの形状を自在に変え、相手を倒す殺傷能力は高め。

通常時は新一と仲良く話すのですが、生き死にに関わると自分の命が優先のサイコな部分がでます。

生物として自分の命だけを優先するという当たり前の考え方で、新一と度々衝突します。

愛嬌のある姿の中に、人間の感情を理解できないクレバーな中身のギャップが言い知れぬ不気味さを醸し出しています。

感想

これは問答無用で読むべき漫画です。

絵が…とかいう理由で未読の方って実は結構いるんですよ。

でも、とりあえず1回読んでみてください。

ドハマりするのは間違いなしです。

ちょっとグロ目のシーンがあるので、そういうのが苦手な人は控えたほうがいいかも。

でも、正直これは読まなきゃ損なマンガです。

お試しあれ。


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