漫画「銀の匙」の感想。連載再開は?舞台はどんなところ?

「銀の匙 Silver Spoon」


作者 荒川 弘 掲載誌 週刊少年サンデー(小学館)連載中






こんな人におススメ

年齢:10代以上 性別:男女共に

ジャンル:学生、青春、農業

マンガ系統:もやしもん

アニメ化、実写化もされ、勢いに乗っていた本作ですが、現在休載中ということもあり、その話題を聞くことも少なくなってきました。

クライマックスまでもう少しという時の休載でしたので、ファンは悲しいところでしょうが、期待して完結を待ちましょう。

今回は、銀の匙をネタバレ無しで、モデルになった舞台連載再開情報も交えてお話しできたらと思います。

知ったか3ポイント

  • 札幌の私立中学に通っていた八軒勇吾は受験に失敗し、寮生の大蝦夷農業高等学校(通称 エゾノー)に進学する。
  • エゾノーは農業高校ということもあり、実家が農業関係の生徒ばかりで、勇吾は少し浮いている存在であった。
  • 農業に無縁だった勇吾が、畜産、農業を通じて学生生活を送る物語。




勇吾の視点は私たちの視点

農家の息子でもない勇吾は、農家の子ばかりの農業高校で、カルチャーショックを受けます。

農家の子たちが当たり前に持つ感覚と自分の考え方のギャップを目の当たりにするのです。

もやしもんの高校生バージョンといえばわかりやすいかと思いますが、本作は、畜産がメインで描かれています。

畜産とは、家畜を育てて出荷するわけですが、自分が育てたものを出荷して食べるというのは、現代人としては、あまり馴染みがないことだと思います。

そういう意味では、このマンガは非常に道徳的な側面を持っています。

主人公の勇吾が、そういった当たり前のことを目の当たりにし、考え、成長していく。

「もやしもん」でもそうでしたが、「銀の匙」も、ただ読んで面白かったというわけではなく、学ぶことがある、そんな作品だと思います。

舞台

本作のモデルとなったのは、北海道の帯広だと言われています。

実は私も少しだけ住んだことがあります。

冬はとても寒く、夏は暑い。盆地ですので、そういった尖った気候の場所です。

特に、冬の厳しい寒さが印象的です。

朝にはダイヤモンドダストが見えるくらい冷えますし、外を歩いてる人が極端に少ないです。基本車社会ですので、ドアtoドアって感じですね。

しかし、高校生などはそうもいかないでしょうから、バスに乗ったりはしますけど、厳しい寒さの中、登下校しなくてはいけません。

本作の農業高校で、勇吾は、朝早く家畜の世話をしなくてはなりませんが、想像を絶する大変さだと思います。

実際、帯広の農業高校にも寮がありますが、作者の荒川先生もこの学校出身

因みに、本作が話題になったとき、帯広農業高校の倍率が上がったということで、地元の受験生は戦々恐々としていました。

帯広は畜産の街です。豚丼が有名で、ばんえい競馬でも有名ですね。

わたしもばんえい競馬を見たことがありますが、何よりも驚いたのは、馬がでかいこと。

ラオウが乗っている黒王や、花の慶次で慶次が乗っている松風っていますよね。

あれはマンガだけかと思っていたら、ばんえい競馬の馬ってそれくらい大きいんです。

たぶん松風の子孫だと思います。

畜産の街だけあって、安い焼肉屋さんでも、東京の高い店のような品質のお肉が出てきますし、スイーツも……。

と、まあ話はそれましたが、舞台となった帯広はそんな街です。実際、農家の人も多いです。


連載再開は?

現在荒川先生は、月刊で「アスラルーン戦記」も連載していますが、そちらは休載せずにやっています。

ご自身の出産や、ご家族が体調を崩されたことを理由とされていますが、実際、2本の連載を掛け持ちすることって大変だと思います。

どちらの作品も、質を落とさないようにするために、銀の匙の方を休載多めにしてという形にしていると思われます。

現在連載中のアスラルーン戦記も非常に面白いですし、プロってすごいなと思います。

銀の匙はクライマックスに向かっていますので、手を抜きたくないのかもしれません。

HUNTER×HUNTERを休載している富樫先生に対するファンの声とは真逆に、荒川先生を気遣う声も多く、みんないい子にして連載再開を待っている状態です。

現在13巻まで出ていますので、おそらく次の刊かその次くらいで終了すると思いますが、とりあえず今出ているところまでしっかり読んで、クライマックスを期待しましょう!


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