「となりの関くん」
作者 森繁 拓信 掲載誌 コミックフラッパー(KADOKAWAメディアファクトリー)連載中
こんな人におススメ
年齢:10代以上 性別:女性
ジャンル:ショートマンガ、日常系
マンガ系統:銀の匙、げんしけん
アニメ化も実写化もした「となりの関くん」。
女性を中心に幅広い層に愛されている本作ですが、今回はそんな「となりの関くん」の魅力を、お伝えできればと思います。
1話分くらいのネタバレはしてしまいますが、それによって本作が楽しめなくなるということはないと思いますので、ご安心ください。
特に、最近お疲れの女性の方に読んで欲しい、そんな漫画です。
知ったか3ポイント
- 主人公の横井さんは真面目に授業を受けたい(おそらく)中学2年生の女子。
- 彼女には最近、授業を真面目に聞けない理由があった。
- となりの席に座る関くんが、授業中に教師に見えないようにひとり遊びをしているのが気になって仕方がないのだ。
シンプルだけど読んだら止まらない
教室の窓際の一番後ろに座る関くんは、先生から見えないことをいいことに、授業も聞かずにいつもサボっています。
それを隣の席に座る横井さんが毎回目撃するといった非常にシンプル。ワンアイディアの漫画です。
ただし、関くんのサボり方はひと味違います。第1話では、消しゴムでドミノをするんですが、100個以上の消しゴムを使って、段差をつけたり、シーソーを組み込んだり、S字カーブや立体交差など、本物のドミノ顔負けの本気のドミノを制作していきます。
横井さんは授業を受けたい優等生なのですが、関くんのひとり遊びが先生にバレないか気になるし、ドミノの様子がどうなるかも気になるしで授業どころではありません。
それで結局、授業を聞かないことを、横井さんだけ先生にバレて怒られる。
関くんは机の上をきれいに片付けて素知らぬ顔
と、これが毎回のお約束です。
ネタが尽きない不思議
1話のページ数は決して多くないんですよね。
単行本1冊に15話くらい入っています。1話完結で、毎回関くんは違った遊びをするので、ネタがすぐ無くなってしまいそうなモンですが、絶賛連載中で、この記事を書いている時点で10巻も出ています(2017年4月)。
物語は、基本的に横井さんの1人称視点で描かれています。
関くんと会話を交わすことはほとんどありません。そもそも関くんのセリフ自体がほとんどありません。
一人称視点ですので、読者も横井さんと一緒に隣の席の関くんのひとり遊びをハラハラしながら見ることが出来るんですね。
関くんのひとり遊びへの情熱は凄まじく、おそらく小さな頃からそんな遊びを続けていたのでしょう、一つ一つが最高峰のレベルに到達しています。
自分の机の上というフィールドを使ってできる遊びであれば、どんな遊びでもやっていきます。
横井さんは関くんの遊びの解説者みたいな感じですね。
関くんは非常に愛らしいキャラで母性本能をくすぐるタイプっていう感じですかね。
横井さんも、まるで母親のような視点で関くんを見ているような感じです。
女性の読者が多いのも納得ですね。
1話完結の「となりの関くん」の魅力
ストーリー性があって先が気になる漫画ももちろん面白いのですが、「となりの関くん」みたいな1話完結の漫画もとても面白いし、重宝します。
例えば、夜寝る前に数話だけ読むとか、ちょっと時間が空いた時の少しの暇つぶしに最適な漫画です。続きものの漫画だと、先が気になってついつい夜ふかししてしまいますからね。
OLさんは、バッグに1冊入れておいてください。
そして、嫌なことがあった時にトイレで1話だけ読みましょう。ちょっと心が落ち着くかもしれません。もちろんOLさんに限らず、主婦の方でも学生の方でも、女性なら関くんに癒されるはずです。
ほのぼの系で心落ち着く飽きの来ない漫画です。
お味噌汁みたいな漫画ですかね(笑)
とりあえず手元に置いておいて、ちょっとしたスキマ時間に読んでみるのはいかがですか?