「幽☆遊☆白書」
2017年は「幽☆遊☆白書」のテレビアニメ化から25周年記念ということで、様々なコラボがされていますね。
コラボカフェやTSUTAYAでのフェア。
「幽☆遊☆白書」の連載が開始されたのは1990年です。
今から27年も前の漫画ですから、今の中高生はもちろん、20代の子もあまりよく知らないという人が多いのではないでしょうか。
今回は「幽☆遊☆白書」ってどんなマンガ?ということをお伝えできればと思います。
まだ読んだことがないという人は、是非これを機会に読んで見ましょう。※ネタバレは少しします。
知ったか3ポイント
- 主人公の浦飯幽助は、ある日子供を助けようとしてトラックにひかれて死んでしまう。
- 幽助は、生き返るために様々な試練を受ける事になる。
- 必殺技の霊丸を武器に、数々の敵と激闘を繰り広げることになる。
ジャンプの黄金期を支えた作品
「幽✩遊✩白書」は「DRAGON BALL」、「SLAM DUNK」と同時期に連載をしていて、両作品と負けず劣らずの人気の大ヒット漫画でした。
連載は、わずか4年程、単行本として19巻ですので、今のジャンプを知っている人だと、短いから人気無かったんでしょ?と思うかもしれません。
でもそんなことはありません。
あの冨樫先生ですよ?19巻もちゃんと書ききったのがすごいじゃないですか(笑)
「ハンターハンター」が現在32巻と考えると、確かに短いのですが、中身はめちゃくちゃ濃いです。
3つの世界
いきなり主人公が死んでしまうという衝撃的なスタートをする「幽✩遊✩白書」ですが、霊界の案内人のぼたんと出会います。
霊界に連れて行かれた幽助ですが、そこで閻魔大王の子供であるコエンマから、生き返るための試練を与えると宣告されます。
霊体のまま人間界に戻されて善行を続ければ、生き返ることができるというわけです。
ここで、出てきた、人間界、霊界。
これが、「幽✩遊✩白書」の3つの舞台のうちの二つになります。
人間界は幽助や私たちが住んでいるところ。
霊界は、死後の世界といったところです。
「幽✩遊✩白書」にはもう一つ重要な舞台があります。
それは、妖怪が住む魔界。
ここには様々な妖怪がおり、度々人間界にやってきて人々を恐怖に陥れます。
幽助は、コエンマから霊界探偵の任務を命じられます。
霊界探偵として、妖怪たちを倒していくバトル漫画になっていくのです。
霊界探偵って響きは、なんだかワクワクしますよね。
ざっくり分けて3部構成
この点については、詳しい人なら異論が出るかもしれませんが、批判を覚悟で、ここでは3部に分けてお伝えしたいと思います。
①霊界探偵編
これは、幽助が死んでから、霊界探偵として事件を解決していくといった序盤の章。
実は、霊体ままで人間界で善行をするお話は、バトル要素ってほとんどないんですよね。
幽助自身が喧嘩が強い不良ですから、そんなシーンもあるんですが、むしろハートウォーミングなストーリーが多い。
バトル漫画になっていくのは、霊界探偵になった3巻以降くらいからでしょうか。
霊界探偵になった幽助は、コエンマから、3代秘宝を盗賊に盗まれたから取り返すように命じられます。
この犯人が、後に仲間になる、蔵馬と飛影なんです。
蔵馬と飛影の女性人気はとても高く、飛影に至っては定期的にジャンプでやっていたキャラクター人気アンケートで、主人公を差し置いて毎回1位を取るような人気。
キャラクター紹介については、また後でやります。
また、別の学校に通う幽助をライバル視する桑原と一緒に、後の師匠になる玄海師範の弟子オーディションに参加したりするのもこの章です。
必殺技の霊丸を武器に、妖怪を倒していく姿は、当時の男の子の心を鷲掴みにしました。
②暗黒武術会編(戸愚呂編)
暗黒武術会という大会が開催され、人間妖怪問わず、腕自慢たちがチームを組んでトーナメント形式で戦っていきます。
浦飯チームは、浦飯、桑原、飛影、蔵馬、覆面の5人で挑む。
当然、最後は戸愚呂チームと戦う!
③魔界編
暗黒武術会を終えた幽助たちは魔界のトンネルを開こうとする仙水と戦う事になる。
魔界にも行くが、そこでも様々な強敵たちに出会い、またトーナメント!?
この辺から、ハンターハンターの「念」のような能力を持つキャラが出てきます。
影を踏んで相手の身動きを封じる能力や、「〇〇を言ってはいけない」と指定すれば、禁句を行った人間の魂を抜くことができたり。
「念」の原型といえるかもしれませんね。
キャラクター紹介を名言と共に
全員紹介はできませんから、主要な浦飯、桑原、蔵馬、飛影を紹介します。
①浦飯幽助
「伊達にあの世は見てねえぜ!!」
この名言でお馴染みの浦飯幽助。
といいつつ、漫画の中ではこんなこと言ってないんですよね。
TVアニメの予告の時に毎回言うので、定着してしまったようです。
本作の主人公で、玄海から霊光波動拳の奥義を習得しています。
必殺技は霊丸。指先に霊力を貯めて発射します。序盤は1日1回しか打てないという制約も、子供心に震えました。
霊界探偵として、妖怪を倒していく、週刊少年ジャンプのザ、主人公ってやつです。
幼馴染の蛍子には頭が上がらない。
②桑原和真
「ゆっきなさーーーん!!」
なんか、あんまり名言っぽくないんですがね。
浦飯幽助の同級生。ムードメーカー。
幽助にいつも勝負を挑むが1度も勝てた試しがない。飛影の妹である雪菜に恋心を寄せるが、飛影のことは嫌い。雪菜が飛影の妹だと一人だけ聞かされていない。
必殺技は霊剣。手に霊気を集め、霊気の剣を作る。主要キャラの中では弱い方のキャラなのだが、時折窮地を一転させるほどのすごい力を発揮することがある。
③蔵馬
「綺麗な薔薇にはトゲがあるのさ」
その正体は、妖狐だが、人間界では南野秀一という名前で生活する。
人間界での母親を大切にしており、3代秘宝を盗んだのも母のためであった。
浦飯チームの頭脳であり、クールなイケメン。
魔界の植物をあやつる。
必殺技はローズウィップ。薔薇に妖力を通し、刺のついたムチにする。
漢字では「薔薇棘鞭刃」と描く。
④飛影
「邪眼の力を舐めるなよ!!」
本作で圧倒的な人気をもつキャラ。妖怪である。
額に邪眼を持つ。生き別れた雪菜の兄。
魔界の炎を操る、邪王炎殺拳の使い手
必殺技は、魔界の炎の龍を出す邪王炎殺黒龍波。
今でこそ厨二病なんて言葉がありますが、当時はありませんでした。
まさに厨二病のデパートみたいなキャラです。
封印のために手には包帯を巻き、邪眼の力を持ち、冷酷非道で、常に黒いコートを着ている。
感想
最近の漫画は、王道作品って以外に少ないと思います。
そこのあなた、ちゃんと王道漫画読んだことありますか?
ちょっと読んでみません?