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10巻完結「昭和元禄落語心中」は絶対読むべき名作!ネタバレ無しでレビュー。

「昭和元禄落語心中」

作者 雲田 はるこ 掲載誌 ITAN(講談社) 10巻完結

こんな人におススメ

年齢:20代以上 性別:男女ともに
ジャンル:青春、落語

マンガ系統:3月のライオン、じょしらく

漫画の方は全10巻で完結しましたが、アニメも2期で完結しましたね。

落語が題材の本作。落語を聞いたことがないって人も絶対楽しめる不思議な作品

高座のシーンは、コマ割りだけで本当に落語を聞いているような感覚になります。

ちょうど、「BECK」を読んだ時、歌は聞こえないのに聞こえたような気がする、みたいな感覚。

漫画ってすごいですよね

未読の方が、この記事を呼んで興味を持ってくれたら幸いです。

ネタバレは無しで。

3ポイントであらすじ

  • 天涯孤独の強次(与太郎)は、刑務所の慰問で見た八代目有楽亭八雲の演じる落語「死神」に惚れ込み出所したその日に弟子入りを志願する。
  • 八雲は与太郎の弟子入りを許し、住み込みをさせるが、与太郎はそこで早逝した二代目助六の娘で、八雲の養女小夏と出会う
  • 「助六は八雲に殺された」と八雲を憎む小夏、与太郎は助六の落語に惹かれていく。

連載開始の時点での舞台は、昭和の東京

正確な年代は明らかにされていませんが、おそらく舞台は昭和の50年代

今の若い子はネットのない時代なんて想像できないでしょうが、ようやくどの家庭にもテレビが全てカラーテレビになったようなそんな時代です。

CDが発売されたのが昭和57年。ソニーが世界初のCDプレイヤーを発売しました。嵐の相葉雅紀さんが生まれたのもこの年。ダウンタウンが結成されたのもこの年。

落語の絶頂期もさり、テレビや漫才ブームの時代。

1巻の「昭和元禄落語心中」はそんな時代。当時の空気感を感じることができる気がします。

強次(与太郎)が、出所するところからこの物語は始まります。

天涯孤独なので、模範囚なのに仮釈放もつかない。満期で刑を終えた与太郎に刑務所の守衛が「家族もなくちゃ、いくとこもねぇだろ」と言います。

しかし、与太郎は、にまっと笑みを浮かべ、「あるよッ」「寄席へ行くんだ」「大先生ンとこへな!」と、寄席へ向かいます。

「なんもねえからあすこに行くんだ」

八代目有楽亭八雲の魅力

刑務所の慰問で、八雲の演じる「死神」を見て、ほれ込んでしまった与太郎。

では、八雲とはどんな人物なのでしょう。

昭和最後の大名人と称される人気落語家仏頂面で常に杖をついている。
神経質繊細辛辣かつ嫌味な物言いをする。
男でありながら色気が漂う女性的なものの話し方をする。

「お前さん、帰るトコロがないのかえ?」

この一言が、与太郎の落語家人生の始まりだったといえる。

主人公与太郎だと思うのですが、この八雲の存在感たるやすごいものがあります。

自分を恨む小夏を養女として育て、刑務所上がりの与太郎の弟子入りを許す。

いわゆる豪快なイメージの江戸っ子ではないですが、八雲の心根は江戸っ子そのものです。

因みに、歌や踊り、三味線も弾け、芸事は一通りこなしてしまうすごい人です。

八雲を恨む小夏

与太郎は、八雲に住み込みを許されます。

そこで、与太郎は、八雲の養女である小夏と出会います

小夏は、早くしてこの世を去った二代目有楽亭助六の一人娘。気が強いはねっかえりですが、父の落語を愛し、自分も落語を勉強しています。

八雲の落語しか知らなかった弥太郎も、助六の豪快な落語に惹かれていくことになります。

八雲と助六は兄弟弟子でした。

八雲がの落語を得意とすれば、助六はの落語を得意としています。

八雲に拾われた与太郎でしたが、愛犬扱いでまともに落語を教えてもらなかったので、落語を教えてほしいと直談判をします。

その際、助六の落語の勉強をしている小夏(弥太郎はアネさんと呼ぶ)も一緒にと申し出た。

小夏を叱責する八雲に、小夏は言い放ちます。

「父ちゃんは 有楽亭助六は……おまえが殺したんだッ……」

若者が読むべき漫画

恥ずかしながら、私はあまり落語を聞いたことがありませんでした。
でも、漫画を読んでいくうちに、物語に登場する落語が実際どのように演じられているのか気になって、実際に落語を聞いてみました(CDでですが)。

実際聞いてみたのは、六代目三遊亭圓生です。

演目はもちろん「死神」

八雲のモデルともいわれている、八代目桂文楽の「死神」を探していたのですが、どうも発見できず。

でも演目は「死神」がよかったので、死神といえば六代目三遊亭圓生と決まっている!みたいなレビューを見まして、これに決めました。

つくづくネットの時代って便利ですよね。風情はないですが。

昭和の落語家を描いた漫画が面白い!当時の空気感が!なんて言いつつ、CDで落語を流しながらパソコンで書いている矛盾を感じているわけです。

聞いてみた感想は、意外に笑いどころもあったりして聞き入ってしまいました。演じる人によって聞こえ方が変わるのなら、別の「死神」も聞いてみたいとも思いました。

休みの日にボーっと落語を聞いてまどろむのも悪くないかなぁと思ったり。

(八雲に破門されそう)

まぁ、ここで言いたいのは、落語という文化が素晴らしい!と言うことでは無く、作中の人間たちが夢中になっている落語ってどういうものなのか知りたくなったという事実だけです。だから勘弁してください。

そういう影響を受けてしまうくらいのチカラがこの作品にはあるんです。

スラムダンクを読んでバスケを始めた人もいるでしょうし、キャプテン翼を見てワールドカップに行った人もいるわけですし、名作にはそんな影響力があるのだと思います。

「昭和元禄落語心中」には、それがある

まとめ

愛憎、友情、生と死

落語に人生を捧げた八雲、落語に人生をかけようとする与太郎、落語に愛された男の娘である小夏

この3人の物語は、一巻を読んだら十巻の結末まで止まりませんよ

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